日時　　　平成２４年２月１８日（土）　　午後　５：３０～

場所　　　医歯薬会館　３階　講義室

講師　　　千葉メディカルセンター　歯科口腔外科　花澤康雄先生

講演名
【再確認してみよう生活習慣病と歯科治療、さらに抗血栓療法患者の抜歯について】

参加費　　無料

講演要約（予定）
近年の社会情勢、食生活の変化により生活習慣病である高血圧症、糖尿病、脂質異常症（高脂血症）の患者さんが増加してきています。これらの疾患はメタボリックシンドロームを構成し動脈硬化症の最たる危険因子であり、適切な治療が施されないと脳卒中（脳梗塞、脳出血）、虚血性心疾患（狭心症、心筋梗塞）へと進展するリスクが増加します。このような現状から歯科診療を行う際に生活習慣病を罹患している患者さんの割合が増加してきていることは当然の成り行きです。さらに現代医療の進歩にともないそれらの疾患の定義や治療法も変遷してきているため、われわれ歯科医師はその病態を理解・把握していかないと、抜歯などの観血処置では当然ですが、観血処置を伴わない歯科治療でもこれらの病気によってもたらされる合併・偶発症を生じる可能性がより高くなってしまいます。そこで生活習慣病から動脈硬化症、さらに心血管疾患の病態を再確認することにより、日常の歯科診療をより安全に行うことができるのではないでしょうか。さらに心筋梗塞・脳梗塞疾患の予防のために投与されている抗血栓薬（抗凝固薬、抗血小板薬）を理解することにより、2010年に刊行された「抗血栓療法中の抜歯などの観血処置についてのガイドライン」についてより把握できるように当科の症例を提示しながら説明して参ります。