平成23年度第1回千葉県歯科向けエイズ研修会が、11月16日(水)19:30分より木更津市市民会館 小ホールにて70名程の出席者のもと行われました。
開会挨拶の後、当郡市の市川昇会長の挨拶があり、その後講演となりました。
【講演】
(1) HIV・エイズの現状
講師 千葉大学医学部付属病院
感染症管理治療部 部長 佐藤 武幸先生
(2) 歯科治療における感染対策
講師 国保直営総合病院君津中央病院
歯科・口腔外科 部長 渡邉 俊英先生
現在、千葉県ではHIV感染者・エイズ患者が合わせて約1000名と報告されています。
歯科治療において針刺し事故による感染率は非常に低い(0.3%程度)が、もし事故がおきたら流水下で傷口を水洗し、抗ウイルス薬の予防投与を2時間以内に開始するのが望ましいとのことでした。HIV感染を知らずとも診療は可能でしょうが、全患者に対する標準予防策・感染経路別感染対策は必要です。また、医療機関ごとに独自の職業上曝露(針刺し、切創)対策マニュアルを作成し、その実施を含め、全ての職員に周知徹底することが大事とのことでした。
千葉県歯科医師会生涯研修委員会・早川琢郎担当理事の閉会の挨拶をもって1時間半にわたり行われた講習会は終了しました。